E'b vol.123
vol.123 美容業おける不易と流行(1)
10年前、私は37歳。縁もゆかりもない行橋市という土地で、スタッフ3名、顧客ゼ
ロの美容室ブレスを開業しました。ちょうどそのとき、素心学研修所も竣工されたの
です。現在では、全国のコンビニは約4万6千軒、信号機は約20万機あると言われ
ます。それに対して、美容室はなんと約23万軒です。信号機の数よりも多いのです。
そうした激しい競争の中で、弊社は「小さくてもキラリと光る美容室」を目指し、薄
い紙を積み重ねるように地道にゆっくりと成長していくことを心がけてきました。お
かげさまで10年経った今、よいお客様にも恵まれ、12名の仲間とともに楽しく営業
ができています。
さて、昔から美容業界では、一人前の美容師になるためには「3つのH」が必要だと
言われてきました。HAND(技術) 、HEAD(接客) 、HEART(人間性)です。店休日の月
曜日ともなると、各地でさまざまな講習会が開かれ、多くの美容師が熱心に足を運ん
でいます。しかし、技術(HAND)と接客(HEAD)の「専門性」に関する学びの場は
たくさんありますが、もう一つのHである「人間性」(HEART)を学ぶ場はなかなか見
受けられません。私は幸いにして、20歳の頃から17年間お世話になった株式会社マキ
シム(美容室)での在職中に、社員教育の一環として人間学を学ぶ場である素心学塾
とのご縁を頂きました。経営者の徳をもって会社を治めるという「徳治経営」の理念
をそのときに学び、独立後の現在も実践しています。そして、技術はもちろんのこと、
さらには人間性の大切さを説き、学ぶ機会を与えてくださったマキシムの渡邊知彦会
長には心より感謝する次第です。
ところで、「不易流行」という言葉があります。 美容業における不易と流行(2) へ続く
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