E'b vol.128

vol.128 良好な人間関係




開業して1〜2年の間は、仕事終わりに行橋で飲み歩き、終電で帰る毎日を送って

いました。この地に人脈がない私が新規のお客様を獲得するために、待っている暇

などなかったのです。できるだけ小さなお店に狙いを定めてカウンターに座り、店

主や常連さんと仲良くなって、来店してもらう魂胆です。おかげさまで、当時そん

なご縁で出会った多くの方が、長年の間breathに足を運んでくださっています。大

変有難いことですが、その頃の苦い思い出があります。ある日私はスタッフから新

鮮な「サザエ」をたくさん頂きました。獲れ立てで大変美味しそうですが、家族で

は食べきれそうにありませんでしたので、足を運び始めた居酒屋さんにお裾分けし

ました。しかし後日その方のブログで「いらないものをもらっても、ゴミが増える。

一杯も飲まないのに、店にやってくるのは失礼だ」という内容を目にしました。思

いもよらぬ事態に目を疑いましたが、私は下心が増長して、相手に対する配慮が足

りなかった自分自身に対して、とても情けない思いをしました。

「人間関係は、大変むずかしいものだから、最大の努力をしなければならない」と

いう気持ちをしっかり持つことが必要なのです。最大の努力とは、「わがままな心」

を抑えて、他と調和をはかるということです。わたしたちは、ややもすると、全体

や周りを考えず、つい自分のことを優先させてしまいます。すると、人と人との衝

突が生まれるのです。(月刊「素心」第246号 会社にとっての最大の財産)より

人に対して「不快さを与えてやろう」と思って不快さを与えるケースは、そうそう

ないように思います。不快さを与えてしまう本人に自覚がないというケースが大半

を占めるのではないでしょうか。だからこそ「良好な人間関係」を築くための細や

かな心配りができるように、これからも「敏感な感性」を養い「最大の努力」をし

ていこうと思います。ありがとうございます。

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