E'b vol.124

vol.124 自己を正そう(2)



子供たちに対して、思いやりの大切さを伝える場である「思いやり塾」を、月に二回

小倉南区東貫のフレンズ幼稚園(富村圭一朗園長)にて主宰される、元小学校校長の

芳野充さんは、「水や電気の節約」について幼稚園児や小学生に伝える際に、「蛇口の

水はエンピツ一本分」と表現されるそうです。その噂を小耳に挟んだ私は「これは使

える」と思いました。なぜなら水や電気の節約とは、仕事のうえでムダなコストをお

さえることであり、直接的に会社の利益につながりますので、私はスタッフに対して

「水は出しすぎないように」と、朝礼などの場で何度も呼びかけていたからです。そ

こで早速、私はサロンでエンピツ一本分の水量を実践してみました。するとその水量

は私が気をつけていた「つもり」の半分以下の量だったのです。この出来事から私は

人に対してあれこれ言う前に、まずは至らない「自己を知り、自己を正す」ことが必

要なんだと気づかされました。


 「子どもは教師の鏡」といわれています。子どもの状況を見れば教師としての自分

 が分かります。子どもを変える前に先ず自分を変えなければなりません。

                  「子どもたちは教師の鏡」(芳野 充) より


子どもが教師の鏡であれば、社員は経営者の鏡と言えるかもしれません。そして鏡の

向こうに映った相手を変えることは出来ませんが、鏡の前に立つ自分は変えることが

出来るはずです。だからこそ経営者には社員の姿を通して自分自身を振り返り、「自

己を正す」という謙虚な姿勢が求められるのではないでしょうか。また、そうして自

己を正そうとする「後ろ姿」が結果的に「人の心を動かす」というケースは案外多い

ように思います。ありがとうございます。

0コメント

  • 1000 / 1000