E'b vol.121

vol.121 土台を築こう


breathでは朝の挨拶を大切にしています。ある朝スタッフが出勤時に私に歩み寄り、

立ち止まって先言後礼(先に言って、後から礼をする)で「おはようございます」と挨

拶をし、バックルームへ入って行きました。すると店長のナオさんが、その後をスーッ

とついていくのです。そして数秒後に、慌てて再登場したそのスタッフは「昨日はご馳

走になり、ありがとうございました」と私にお礼を言いました。年末営業で毎日遅くま

で頑張るフルタイムスタッフのみんなを労おうと、私がささやかな一席を設けた次の日

のことでしたので、時短勤務の店長はその席に参加していなかったのですが、おそらく

バックルームでは入社したてのスタッフに対して、breathで大切にしている挨拶の文化

を伝えてくれたに違いありません。職場における朝の挨拶で「前の日にお世話になった

ことに対する感謝の言葉を添える」ということを自ら実践するだけではなく、丁寧に後

輩に伝える店長の敏感さと思いやりを、大変嬉しく思いました。

子供たちに「文化」を伝え育てようとするならば、まず教師は、自分の「人間性を磨く

ことが必要です。日頃から、温かみのあるやさしさ、思いやりを身につけておき、それ

らを表情や言葉づかいや行動を通して子供たちに感じ取らせなければなりません。

            「思いやりの心を育てる」 芳野 充(教師勉強会代表)より

以前の私は美容業はサービス業だと認識していましたが、現在は人材育成業であると捉

えています。目の前の新入社員は、今教わったように来年新入社員に教えるでしょう。

目の前の息子はいつの日か、自分の子供(私の孫)を自らが育てられたように育てるで

しょう。「人は、好きな人からしか文化を受け取らない」という言葉があります。だか

らこそ、目の前のスタッフとの人間関係をあらかじめ良好に保ち、大切なことを伝える

ための土台を築くことが大切なのです。ありがとうございます。

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