E'b vol.192

vol.192  機敏さを大切にしよう

ブレスのスタイリストには器の大きさが求められます。なぜならブレスは一人のスタ イリストが一人のお客様を担当するマンツーマン型の美容室ではなく、一人のスタイ リストが複数のお客様を担当するマルチタスク型の美容室だからです。私は多くの企 業と同様に美容業もまた「人材育成業」であるという考え方を大切にしています。ス タイリストはアシスタントのサポートを受けて器を広げていく。アシスタントはスタ イリストから仕事を与えられて成長する。私はこの美しい関係性を社風として高める ことこそ、自分自身に与えられた使命であると考えています。この関係性を高めるた めには、お互いに何か仕事を依頼された際は「はい、わかりました」と受け入れ、す ばやく判断して、すぐに行動する「機敏さ」が求められるように思います。そうして 相手に安心と喜びを与えることこそ、人間関係を良好に保つコツに違いありません。 今何をするべきなのか、新入社員の頃は右往左往するものですが、弊社の社員は誰も が経験を重ねることで、周囲に対する「思いやり」の心を「機敏」な行動であらわす ことができるようになっていくのです。 




 機敏さは、相手のことを思いやらねば身につきません。こうすれば相手が喜ぶだろう こうすれば相手が安心するだろうーそういう思いが、行動を素早くさせます。月刊素心第32号 「機敏(きびん)」より 




 私は学生の頃から何事も先延ばしにする悪いクセを持っていました。提出物があった としてもギリギリにならないと取り掛かりませんので、いつも期限切れです。そのよ うな自己の欠けたところを正そうと、努力を重ねて二十年ほどになりました。まだま だ至らないことも多々ありますが、自宅で卵かけご飯を食べ終わった際は、食事の途 中でも席を立ってそのお茶碗を洗うほど、先延ばしのクセを改めることを心がけてい ます。おかげさまで現在は以前と比べるとずいぶん「機敏」に行動できるようになり ました。これからも思いやりからの機敏な行動で、周囲の方を喜ばせていきたいと思 います。

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