E'b vol.83
vol.83 心の置きどころ
”心拍数が低いね。スポーツやってるんでしょう”健康診断でそのように告げられた際
に、アスリートハートという言葉を初めて耳にしました。それは安静時心拍数が、一般
的な基準範囲よりも下回る心臓の事だそうです。一分間の数値では、成人の平均値60
~70回を下回るケースのことで、私の数値は56でしたが、すべてのスポーツに見ら
れる症状ではなく、マラソンや水泳など、持久力を必要とする種目に多く、強度の運動
に堪えるための適応として、心臓が一回に取り込める血液量が増加するということなの
で、週に数回テニスをする程度の私には、当てはまらないように思いました。しかし次
の瞬間、心の中でニヤッとする自分に気がつきました。なぜなら、穏やかな心臓の鼓動
と呼吸こそ、私が7年前のbreath開業の際に、月刊Elephant’s breath(ゾウの息)のタ
イトルに込めた願いに他ならないからです。
動物生理学の本川達雄先生の” ゾウの時間 ネズミの時間” という著書によれば、ホ
乳類ならどの動物でも一生の間に心臓の鼓動は20億回、呼吸は5億回だそうです。
ネズミはほんの数年しか生きませんが、ゾウの寿命は100年近い。そして、両者は、
同じ回数の心臓の鼓動と呼吸です。(中略) どんな時でも可能な限り自分自身の心を
コントロールして、” 自らの心” と書く息を穏やかに保てるように、成長したい。そ
のように願ってやみません。(Elephant’s breath vol.0より)
breathは、3月に7周年を迎えます。おかげさまで毎年ほんのすこしづつですが、スタ
ッフや私自身が、去年の自身よりも穏やかな心で、仕事をさせて頂けていることを確か
な手ごたえとして感じています。8年目のスタートにあたりましては、スタッフや皆様
に、これまで以上に安心と喜びを感じて頂けるように、現在の店舗入り口に、螺旋階段
を設置し、二階部分を増床リニューアルオープンする運びとなりました。二階はヒーリ
ングフロアーとしてヘッドスパを中心としたホリスティックメニューを展開する予定で
す。皆様の、調身、調息、調心(身を調え、息を調え、心が調う)のためのお手伝いが
出来れば幸いです。ありがとうございます。
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