E'b vol.174

vol.174 心がまえを変えよう


「将来どんな人になりたいですか」と10代の私に問いかけると、「わかりません」とい

う言葉が返ってくるでしょう。夢がなかった少年でしたから無理もありません。同じ質

問を20代の私に尋ねると「売れる美容師になりたい」と答えるでしょう。生きるため

に売り上げを上げて稼ぎたい一心の青年でした。そして30代の私なら「素直な人間に

なりたい」と応えるでしょう。それは50代の現在も変わらず、さらにこの先も変わる

ことはないでしょう。その少年はとりあえずバイクに乗ってみたかったので、勉強して

高専に進学しました。その青年は売れるためにたくさんのセミナーに通い技術を磨きま

した。そして30歳を過ぎた頃、私は「心がまえ」を変えました。素直さを修得するこ

とで幸福な人生を歩ことができる。素直さとは「逆らわない生きかた」でつぎのふたつ

の状態をさすと学んだからです。

1、人の言うことを、「はい、わかりました」と聞き入れることができる。

2、困ったことが起きても、「起こるべくして起こった、ありがとうございます」と受け

  止めることができる

素直な心になっていくと、思いやりのある「人がら」が形成されることで、「あの人だっ

たら間違いない」と信頼され、まわりにもよき人たちが集まってくる。さらに、なにか

しようとするときには、そうした人たちの指示や協力を得て、大きな障害なくものごと

を成しとげることができる。「はい、わかりました」「ありがとうございます」が口グセ

になるくらいに、私はこの二つの「心がまえ」を365日朝から晩まで、20年ほど大切

にして生きてきました。おかげさまで、「素直さの階段」をほんの少しづつでも登り続け

ることで、今「幸福だ」と思うことが出来ています。「心がまえ」を変えることで、私の

人生は大きく変わりました。人は「心がまえ」を変えることでしか、人生を大きく変え

ることは出来ないのかもしれません。





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