E'b vol.168
vol.168 四十にして惑わず
論語に「四十にして惑わず」(為政第二04)とあります。40歳で、ものの道理が分か
って迷わなくなったということですが、言い換えれば、孔子でさえ40歳までは迷うこ
とがあったということでしょう。人は生きていれば、様々な局面で決断を迫られること
があります。そんなとき、迷いを打消し勇気を与えてくれる「人生の師」という存在が、
これまでわたしの「人生の扉」を幾度となくひらいてくれました。わたしにとってその
ような「人生の師」のひとりは、池田繁美先生(1948年生まれ、経営コンサルタント、
税理士、池田ビジネススクール学院長、(株)池田ビジネス代表取締役)です。先生は
人格向上のための「素心学塾」「耕心塾」を主宰されており、わたしは塾生として二十
年近く「素心学」を学んでいます。
人間的な成長を図ろうとするのなら、自分よりも優れた人物を求め、その人を敬って
いくことが必要です。敬いの心は、自分を空(むなし)くして相手の全てを受け入れ
ようとする態度となります。 (月刊「素心」 第58号 「人生の師を求める」)
その人が「火の中に飛び込め」と言ったら、迷わず飛び込む心意気で自ら求め、近づき
認められようと努力する姿勢には、人間的な成長があるはずです。わたしは四十手前で
ブレスを開業する際に「義理を大切にするといいですね」という先生のひとことで、長
年お世話になった修行先から遠く離れた、行橋にやってきました。おかげで「背に腹は
変えられない」と道を踏み外すことなく、胸を張って堂々とした生き方ができています。
また、現在のブレスビル購入の際は、家が数軒ほど建つ借り入れに躊躇するわたしに対
して「とてもいい話ですね」と背中を押してくださいました。そうして迷うことなく夢
への一歩を踏み出すことができたのです。私にとっての、「四十にして惑わず」とは覚悟
を決めて「人生の師」を定めたことで現実となりました。これからも「人生の師」を敬
い、謙虚に学ぶことで、迷いのない人生を歩んでいきたいと思います。
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