E'b vol.163
vol.163 心を調えよう
先日セラピストのお客様をカットしていると、「松本さんは何かされているんですか」
と尋ねられました。そして突然の質問に一瞬固まった私に対して、「何か大きなエネル
ギーを感じるんだけど」と仰るのです。ようやく質問を理解した私は、「毎朝15分間、
布団の上で瞑想をしています」と応えました。すると、「なるほどね」と頷き、その返
答に納得した様子でした。私は修行先の会社で社員研修としてご縁をいただいた「素心
学塾」で素直な心を20年近く学んでいますが、そこで心のクセを消し去り、心を白紙
にもどすためのトレーニングである「禅的瞑想」を教わりました。これは、東洋の坐禅
と西洋的な瞑想を組み合わせた、「坐禅的な瞑想」です。ただひたすらに心の中で数を
読むことで、無心になる事を目指します。「われを忘れる」という言葉がありますが、
ひとつのことに集中すると、思考が停止し、何も思わない、何も考えない状態が生まれ
るのです。そうすることで無心になることが第一歩です。私たちはいつも何かを思い、
何かを考えています。しかし、いったん思ったり考えたりする事をやめると、自ずと緊
張がときほぐされ、緊張感とは逆に言いようのない「すがすがしさ」が湧いくるのです。
1、調身(腰骨を立てた正しい姿勢) 2、調息(数にあわせてゆっくりと呼吸)
3、調心(なにも思わず考えない、安定した心)
「禅的瞑想」は次の三段階からなります。まず、身(姿勢)を調える。次に、息(呼吸)
を調える。すると、心が調うということです。18年前に私が取り組みはじめた頃は、
5分じっと座ることさえできず、やったりやらなかったりの日々でしたが、10年ほど
前から、習慣化することで毎日欠かさず行うようになりました。おかげさまで以前の私
と比べて、日常生活の中でイライラしたりクヨクヨすることが少なくなりました。私は
目に見えない世界のことには疎いタイプですが、ただそこにいるだけで、周りにいい影
響を与えられるような人間になれるように、これからも「禅的瞑想」を20年、30年と
続けていこうと思います。ありがとうございます。
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