E'b vol.102
vol.102 意識しよう
二階のフロアでカットが終わり、際を調えるトリマー(小さいバリカン)のスイッチを
カチッと止めたら、螺旋階段を上る静かな足音とともにスタッフがやってきます。どこ
から見てたんだろうと思うほど、絶妙なタイミングの登場に私はいつも安心をいただい
ています。サロンワークの中で今自分は何をするべきか、入社当初は誰しも、まわりの
状況に応じた、判断や行動が出来ずに戸惑うものです。そこで弊社では徳(思いやり)
の大切さを説き、実践する先輩の後ろ姿に学ぶことで、それを習得してもらうようにし
ています。今、”breathで最も大切にしていることはなんですか”とスタッフに尋ねて
みると、”思いやりです”ともれなく全員が答えますが、この”思いやり”をbreathで
は、身近な人に対して”不快さを与えないこと”さらには”安心と喜びを与えること”
と定義しています。二階の気配を敏感に察知して状況を判断し、スムーズな引き継ぎを
しようと意識して行動することは、お客様やスタイリストに対して、安心と喜びを与え
るという”思いやり”の実践に他なりません。
徳=思いやり ①不快さを与えない ②安心と喜びを与える
先日バックヤードで高い所にタオルを干している際に、私が無意識に脚立をズズッと
引きずった際に、スタッフから小さな声で”響きますよ”と注意を受けました。その
とき壁一枚裏側では、シャンプーブースでヘッドスパの施術中でしたので、余計な物
音を立ててしまったなと、反省致しました。これは私の悪い例ですが、①の”不快さを
与えない”ということに関しては”不快さを与えよう”と意識して行動する人はなか
なかいませんので、人に対して不快さを与えていることに、自分自身で気がつくこと
は、そうそう無いものです。今回の私のように無意識の状態では、誰しも知らず知ら
ずのうちに、不快さを周囲にばらまいている恐れが十分にありますので、謙虚に当事
者意識で自己を見つめることが肝要でしょう。新しく加わった社員に伸び伸びと活躍
してもらうためにも、大切なことを繰り返し丁寧に伝えると同時に、自己を正してま
いります。ありがとうございます。
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