E'b vol.98
vol.98 素直に見つめよう
自分の欠けているところに気づき、そこを正していく。すなわち、自己を知り、自己を
正す。私たちは、職場や社会において人生経験を積み、地位が自ずと上がるにつれて、
余程のことがない限り、人から指摘を受けることがなくなってきます。だからこそ簡単
に出来ることではありませんが、指導的立場の人は特に、自分の欠けている点を自分で
見つけ、正す努力が必要となるでしょう。先日、お客様からご注文を頂いた、ワックス
の発注ミスがありました。原因を尋ねてみますと、店長の佐野から指示を受けたスタッ
フの”うっかり”だったようです。”今後は気をつけるようにね”とひとこと声をかけ
る店長の対応は、それだけでは終わりませんでした。慣れないスタッフに対して仕事を
任せっきりにしてしまったのではないかという、自分自身に対する反省と共に、再配送
にかかった送料を、自らが負担するという采配を行いました。一切スタッフを責めるこ
となく、自分自身に何か足りないことはなかったのだろうか、と振り返ることで”自己
を知り、自己を正す”。その小さくても頼れる店長の後ろ姿に、私はただただ頭が下が
る思いが致しました。
自己を知り、自己を正す
自己を知り、自己の使命を果たす 池田繁美先生
自分の短所を正すこと、自分の長所を生かすこと、それにはいずれも自分自身を素直に
見つめて、自己を正しく知るということが必要でしょう。私たちは自分の欠点にも自分
のほんとうのよさにも、なかなか気づきにくいものです。しかしながら素直さを習得す
ることで、物事の本質をありのままに見つめることができるようになったなら、自分の
天分に気づき、それを磨くことで、身近な人や社会に対して、安心と喜びを与える生き
方が出来るのかもしれません。ありがとうございます。
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