E'b vol.147



vol.147  徳治経営の実践


皆様こんにちは。私は行橋市でブレスという美容室を経営しております、松本喜久

と申します。この度は第27回福岡ひびき経営者賞を頂き、ありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。小倉生まれ小倉育ちの私にとって、縁もゆかりもない行

橋で弊社は3名で開業しましたが、12年経ちまして現在は1店舗10名で営業して

います。本日はこのような立派な賞に対しまして「場違いではなかろうか」とビク

ビクしながらやってまいりました。しかし、思い当たる節がたった一つだけござい

ます。それは「徳治経営」を、長年心がけてきたということです。私は幸いにして

17年間お世話になりました修行先である、株式会社マキシム(美容室)に在職中

に社員教育の一環として、人間学を学ぶ場である素心学塾とのご縁を頂きました。

そして経営者の徳をもって会社を治めるという「徳治経営」の理念をそのときに学

び、それを実践するためにブレスを開業しました。その後は休みも取らずにガムシ

ャラに働いていた創業期を経て、弊社もようやく毎月一回の日曜定休日や週休二日

制を、実現出来るようになりました。しかし給料や休日を増やすには限界がありま

す。それよりも「この人のもとで働けてよかった」と満足してもらえるように、こ

れからもスタッフに対して「不快さを与えない、安心と喜びを与える」ということ

を私自身が実践し、至らない「自己を正す」ことにエネルギーを注いでまいります。

本日は誠にありがとうございました。

               (第27回福岡ひびき経営者賞授賞式の挨拶より)

「徳治経営」とは、「経営者が徳を身につけ、その徳(人格)をもって会社(社員)

を治める経営」のことです。「徳」という言葉は、いろいろな場面でいくとおりも

の意味で使われますが、わたしは「思いやり」と定義しています。それは、まわり

に不快さを与えない、安心と喜びを与えるということです。(月刊素心第154号)

※授賞式のために予め張り切って挨拶文を用意しましたが、残念ながら出番があり

 ませんでしたので、ご報告を兼ねて本号でご紹介いたします。

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