E'b vol.141



vol.141   愛語を施そう


毎月給料日の月末に仕事が終わると、社員のみんなから感謝のメッセージが私の元

に届きます。毎日顔を合わせる間柄ですが、思いを改めて伝えてくれるこの習慣が、

ブレスの社風として受け継がれていることを嬉しく思います。その中から先日スタ

ッフが綴ってくれた、素敵なエピソードをご紹介します。『マネージャーのお客様

に「今ブレスで働いていて勉強になることが多い」というお話をすると「謙虚な気

持ちはとても大事だけど、自分自身もこの空間を作り上げている、ブレスの一員だ

と思うことも大切」という言葉を頂きました。それは今までの私の考え方にプラス

になる言葉で、とても心に響きました』とのことでした。私はスタッフに対して、

勇気を与える言葉を与えてくれたお客様の「愛語」を、大変嬉しく思いました。な

ぜなら、人はこの人なら響くだろうと感じない限りは、その会話の内容は差し障り

のないものに、留めておくものだろうと考えるからです。



言葉一つで、相手に信じられないくらいの力を与えたり、反対にその人の命を落と

させるほどの悲しみを与えたりすることがあります。笑顔や正しくやさしい言葉づ

かいから、その人のぬくもりが伝わります。そして、心のあたたかさにこそ人は近

づいてくるものです。        「素心学要論」(第五章 素心の実践)より



お客様が行きつけの美容室を選ぶ際に、技術力は勿論大きな要件に違いないでしょ

う。しかし、それだけでは生涯顧客としての長いお付き合いには、至らないように

思います。だからこそ、私はこんなに素敵なスタッフや有難いお客様の、あたたか

さやぬくもりが溢れる、「ブレス」を経営させてもらってるんだという「誇り」を

携えて、これからも周囲の方々に対して、正しくやさしい言葉づかいで、愛語を施

してまいります。ありがとうございます。

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