E'b vol.139

vol.139 原因は内にあり


先月、日曜日の朝に私はとても痛い思いをしました。仕事中に激しい腹痛を起こし、

身動きがとれず救急車のお世話になってしまったのです。日頃から滅多なことでは

病院のお世話になることはありませんが、診断の結果は尿管結石でした。このくら

いのことで、勤務中にお騒がせしてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。ヒト

の三大激痛といわれる疾患は、心筋梗塞、痛風、胆石、すい炎、群発性頭痛、そし

て尿管結石、これらの組み合わせにより諸説ありますが、何処を調べてみても尿管

結石だけは必ず名を連ねていますので、激痛の代表選手に違いないでしょう。仕事

終わりの運動で汗を流したり、昼食は日替わり弁当(税込400円)一つを毎日家内

と二人でシェア(一人あたり200円)して食べるなど、運動や食事の量に気を配っ

ている私が、なぜこんな目に合わなければならないのか。私は病院のベッドの上で

そんな思いを巡らせながら、激痛を痛み止めで誤魔化すしかありませんでした。

因縁生起(いんねんしょうき) 周りに起こる出来事の原因は、すべて自分の内にある

因と縁にはそれぞれ、「因」直接的な原因、「縁」間接的な原因、という意味がある

そうです。今回の痛みの直接的な原因は、尿管に結石がつまったということです。

一方で石は尿の濃度が上がることで、体に不要な物質が結晶のようになって出来る

ことから、水分の摂取不足も間接的な原因として考えられるでしょう。仕事終わり

に汗びっしょりでテニスをして、体重計に乗ると1キロ以上体重が減る。そしてキ

ンキンに冷えたビールを美味しく味わう。そんな自分勝手な楽しみに固執する私は、

暑い夏でも水分をあえて控えて運動をしていたのです。そんな私の「心のクセ」に

原因があったのかもしれません。今の私は過去の私の「行動」によって形成されて

います。過去の私の行動は、過去の私の「思い」によるものです。困った出来事は、

そのことに気づかせてくれるために起こるに違いない。そのことを身を以て思い知

る事ができました。ありがとうございます。

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